熱中症対策ガイドライン
プレミアリーグ神奈川U-11 / 2024年7月2日 施行
本ガイドラインは 神奈川県実行委員会 が策定したものです。プレミアリーグ神奈川U-11の公式戦に加え、練習試合・練習にも準用します。他県では、所属県の運営に確認してください。
熱中症発生時の対応(第8条)
熱中症の疑いのある症状が発生した場合、対象者へ応急処置を行う。症状が改善しない場合は、迷わず、救急車や医療機関へ搬送する。
症状がおさまった後、帰宅時も基本的には1人で帰さず、責任者が保護者などと連絡を取り合い帰宅まで確認すること。
第1条 目的
本ガイドラインは、プレミアリーグ神奈川に登録する個人(選手等)及び関係者の命を守り安全なプレー環境を整えることで熱中症を防止することを目的とする。
第2条 対象
本ガイドラインの適用対象は、プレミアリーグ公式戦とし、当該大会・試合では本ガイドラインを遵守する義務を負う。
ただし、公式戦以外の練習試合、練習等においても、選手等の安全を確保する観点から本ガイドラインを準用することとする。
第3条 湿球黒球温度(WBGT)計
- 会場提供をする試合の主催者は、試合開催において湿球黒球温度(以下、WBGT という)計を備え、計測した数値により対策を講じる。
- WBGT計の計測方法は以下のとおりとする。
- 必ずピッチ上で、WBGT計の黒球が日影にならないように計測する。計測時のWBGT計の高さは、プレーする選手の年齢の平均身長の2/3とする。
- 計測する時間はできる限り試合開始の直前、かつロッカーアウトするまでに両チームに対応方法を伝達できるタイミングとする。
- 試合中もピッチに近い場所で計測し続け、数値を把握する。
- ハーフタイム時(できる限り後半開始の直前)の数値により後半の対応方法を決定し、両チームに伝達する。
※原則として、前後半のプレー中に数値が変わっても対応方法の変更はしない。
第4条 クーリングブレーク
- 試合においてクーリングブレークを採用する場合は、前中後半1回ずつ、それぞれ半分の時間が経過した頃に2分間のクーリングブレークを設定し、選手と審判員は以下の行動を取る。
- 日影にあるベンチに入り、休む。
- 内部・外部から身体冷却する。
- 水分補給する。(スポーツドリンクを推奨する)
- クーリングブレークを採用する場合は、以下の点に留意する。
- 原則として試合の流れの中で両チームに有利・不利が生じないようなアウトオブプレーの時に、主審が判断して設定する。
- 戦術的な指示も許容する。
- チームが身体冷却用器具を持ち込む際は、事前に会場運営責任者の了解を得る。
- 審判員はクーリングブレークの時間を遵守するため、試合再開時には選手に速やかにポジションに戻るように促すと同時に、出場選手の確認を行う。
- サブメンバーは出場メンバーとの識別のため必ずビブスを着用する。運営担当者は試合再開時に出場メンバーの確認について審判員をサポートする。
- クーリングブレークに要した時間は「その他の理由」によって費やされた時間として前中後半それぞれの時間に追加される。
- クーリングブレークを設定する場合は試合前またはハーフタイム時のロッカーアウトまでに両チームに伝達する。また、WBGT値に応じて、前半と後半の対応が異なる場合がある。
第5条 飲水タイム
- 試合において飲水タイムを採用する場合は、以下のとおりとする。
- 前中後半それぞれの半分の時間を経過した頃、試合の流れの中で両チームに有利、不利が生じないようなボールがアウトオブプレーの時に、主審が選手に指示を出して全員に飲水をさせる。もっとも良いのは中盤でのスローインの時であるが、負傷者のための担架を入れた時や、ゴールキックの時も可能である。
- 選手はあらかじめラインの外に置かれているボトルをとるか、それぞれのチームベンチの前でベンチのチーム関係者から容器を受け取って、ライン上で飲水する。
- 主審、副審もこの時に飲水して良い。そのために第4の審判員席と、第2副審用として反対側のタッチライン沿いにボトルを用意する必要がある。
- スポーツドリンク等、水以外の飲料の補給については、飲料がこぼれて、その含有物によっては競技場の施設を汚したり、芝生を傷めたりする恐れもある。大会主催者が水以外の持ち込み可否及び摂取可能エリアについて、使用会場に確認をとって運用を決定するので、その指示に従って、飲水する。
- 飲水タイムは30秒から1分間程度とし、主審は選手にポジションにつくよう指示してなるべく早く試合を再開する。飲水に要した時間は、「その他の理由」により空費された時間として、前中後半それぞれに時間を追加する。
- 時間の経過にともなって環境条件がかなり変わった場合は、飲水を実施するかしないかの判断をハーフタイムに変更してよい。
- 飲水を行う場合は、試合前(あるいはハーフタイム時)に両チームにその旨を知らせる。
- 飲水タイムは、あくまでも飲水のためである。戦術的指示を行うことはできない。
- 飲水タイムとは別に、従来どおり、ボールがアウトオブプレーのときにライン上で飲水できる。
- 状況に応じて、飲水タイムを前中後半それぞれ2回以上取ることは妨げない。
試合当日の対策(STEP1〜3)
STEP1(必須事項)
以下の方法を組み合わせ、試合の前・中・後に身体冷却を行う。
- 外部冷却:アイスバス、アイスパック、クーリングベスト、ミストファン、送風、頭部・頸部冷却、手掌冷却 等
- 内部冷却:水分補給、アイススラリー(氷と飲料水が混合したシャーベット状の飲料物) 等
STEP2(28℃≦WBGT 実測値の対策事項)
- ベンチを含む十分なスペースにテント等を設置し、日射を遮る。
※全選手及びスタッフが同時に入り、かつ氷や飲料等を置けるスペース。
※スタジアム等に備え付けの屋根が透明のベンチは、日射を遮れず風通しも悪いため使用不可。
- ベンチ内でスポーツドリンクが飲める環境を整える。
※天然芝等の上でも、養生やバケツの設置等の対策を講じてスタジアム管理者の了解を得る。
- 各会場にWBGT計を備える。
- 審判員や運営スタッフ用、緊急対応用に、氷・スポーツドリンク・経口補水液を十分に準備する。
- 観戦者のために、飲料を購入できる環境(売店や自動販売機)を整える。
- 熱中症対応が可能な救急病院を準備する。特に夜間は宿直医による対応の可否を確認する。
- クーリングブレークまたは飲水タイムの準備をする。
- 試合時間の短縮、ハーフタイムの時間の延長を積極的に検討する。
※予め大会要項に規定しておく。
31℃≦WBGT の場合は試合を中止・中断又は延期する。ただし、STEP1+2 に加えて、以下 STEP3+クーリングブレークの全てを実施した場合に限り、主催者判断で試合を実施することができる。
STEP3
- 屋根の無い人工芝ピッチは原則として使用しない。
- 会場に医師、看護師、BLS(一次救命処置)資格保持者、JFAスポーツ救命ライセンス講習会(救命講習会)又は JFA+PUSHコース(簡易救命講習会)受講者のいずれかの受講者を常駐させる。
- クーラーがあるロッカールーム、医務室が設備された施設で試合を行う。
※選手等が試合中すぐ利用可能な距離にあること。
試合の実施基準
■ 試合前
当該時間帯にキックオフ時刻を設定しない。試合中に当該状況が予測される場合は、STEP1+2+3 を講じる。
STEP1+2 を講じる。
STEP1+2 を講じる。
■ 試合中
試合を中止・中断又は延期する。※ただし、STEP1+2 に加えて、STEP3+クーリングブレークの全てを実施した場合に限り、主催者判断で試合を実施することができる。
STEP1+2+クーリングブレーク実施を条件に、試合を実施することができる。
STEP1+2+(クーリングブレーク又は飲水タイム)実施を条件に、試合を実施することができる。
※ 屋根の無い人工芝ピッチで試合を行う場合は、天然芝等に比べて WBGT計実測値が数℃大きくなる傾向にあるため、十分留意したうえで対応をすること。
※ 試合中止・中断・延期を決定するタイミングは、原則として試合前またはハーフタイム時とし、前中後半のプレー中の中止はしない。
第9条 懲罰
基本的に懲罰などは考えていませんが、責任は会場責任者になるためガイドラインと各チームが選手や審判員の生命を第一優先にした判断をお願いします。
第10条 改廃 / 第11条 施行
本ガイドラインの改正は委員長が行う。
本ガイドラインは、2024年7月2日から施行する。
pl11.jp/kanagawa/heatillness_gline
